「転職エージェントが多すぎて、どれを選べばいいかわからない」
そんな相談を、キャリアアドバイザーとして何度受けてきたかわかりません。
転職エージェントは今や数百社以上存在します。どれも「無料」「手厚いサポート」とうたっていて、正直どこも同じに見えてしまうのが現実です。
ただ、現場で多くの転職希望者と向き合ってきた経験から言えることがあります。エージェント選びを間違えると、本来いける会社を逃したり、自分に合わない仕事を勧められたりするリスクがあるということです。
この記事では、キャリアアドバイザーとして培ってきた視点をもとに、転職エージェントおすすめ7社を状況別に徹底比較します。「自分に合うエージェントが5分でわかる早見表」もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、厚生労働省の令和6年雇用動向調査によると、転職者のうち40.5%が前職より賃金が増加しています。転職市場は依然として活発で、エージェントを正しく選べば年収アップも十分に狙えます。
令和6年1年間の転職入職者の賃金変動状況をみると、前職の賃金に比べ「増加」した割合は40.5%、「減少」した割合は29.4%、「変わらない」の割合は28.4%
【結論】あなたの状況別おすすめ転職エージェント早見表
まずは結論から。自分の状況に近いものを選んでください。
| あなたの状況 | おすすめエージェント |
|---|---|
| 20代・初めての転職 | マイナビエージェント・doda |
| 第二新卒・既卒・フリーター | ハタラクティブ・マイナビエージェント |
| 未経験から正社員を目指したい | ハタラクティブ・doda |
| 30代・キャリアアップしたい | リクルートエージェント・JACリクルートメント |
| 年収600万円以上・管理職・ハイクラス | ビズリーチ・JACリクルートメント |
| とにかく求人数を幅広く見たい | リクルートエージェント・doda |
それぞれのエージェントの詳細は、次のセクションで解説します。
転職エージェントおすすめ7選|CA目線の正直な評価
キャリアアドバイザーとして、求職者の方がよく利用されているエージェントを中心に、現場での使われ方の傾向も踏まえながら解説します。
各社に「向いている人」と「注意点」を正直に記載しているので、自分に当てはまるものを確認してみてください。
①リクルートエージェント|求人数No.1の総合力
転職エージェントの中で求人数が最も多く、業界・職種を問わず幅広い選択肢を持てるのが最大の強みです。
- 公開求人:約75万件・非公開求人:約22万件(公式サイト調べ)
- 運営:株式会社リクルート
- 対象:20代〜50代・全業種・全職種
向いている人
- はじめての転職で、まず選択肢を広く持ちたい人
- 地方在住で求人の絶対数を確保したい人
- 特定の業種・職種にこだわらず可能性を広げたい人
注意点
登録者数が非常に多いため、担当CAが多くのクライアントを抱えているケースがあります。サポートが手薄に感じる場合は、担当変更を遠慮なく申し出ることも選択肢に入れてください。
②doda|転職サイト+エージェントの二刀流
dodaはエージェントサービスと転職サイト機能を一つのアカウントで使えるのが特徴です。自分で求人を探しながら、CAのサポートも受けられるため、能動的に動きたい方に向いています。
- 運営:パーソルキャリア株式会社
- 2026年2月の転職求人倍率:2.40倍(doda調べ)
- 対象:20代〜40代・幅広い業種
向いている人
- 自分でも積極的に求人を探したい人
- スカウト機能も活用したい人
- 転職サイトとエージェントをまとめて管理したい人
注意点
求人数が多い分、自分で情報を取捨選択する力が必要です。受け身のままでいると、希望に合わない求人に流されやすくなります。
③マイナビエージェント|20代・第二新卒に手厚いサポート
20代・第二新卒の転職支援に特に定評があるエージェントです。丁寧な面談と書類添削・面接対策が評価されています。
- 運営:株式会社マイナビ
- 対象:20代〜30代前半がメイン
向いている人
- 20代で初めて転職する人
- 書類・面接対策を丁寧にサポートしてほしい人
- 第二新卒・短期離職からの再スタートを目指す人
注意点
35歳以上になると紹介できる求人の幅が狭まる傾向があります。30代後半以降の方は、リクルートエージェントやJACリクルートメントとの併用をおすすめします。
④ビズリーチ|ハイクラス転職のスカウト型
企業やヘッドハンターから直接スカウトを受け取れるハイクラス特化型のサービスです。年収アップや管理職・外資転職を目指す方が多く利用しています。
- 運営:株式会社ビズリーチ
- 対象:30代〜50代・管理職・専門職・外資系志望
向いている人
- 年収600万円以上で、さらなる年収アップを目指す人
- 管理職・外資系・グローバルなポジションを狙っている人
- スカウトを待ちながら状況を見たい人
注意点
スカウト型のため、20代や未経験の方にはマッチする求人が少ない場合があります。キャリアに実績が積み上がった段階で登録するのが効果的です。
⑤JACリクルートメント|ミドル・ハイクラスの外資・グローバル求人
管理職・専門職・外資系企業への転職に強みを持つエージェントです。業界・職種に精通したコンサルタントが1対1で対応します。
- 運営:株式会社JACリクルートメント(東証プライム上場)
- 対象:30代後半〜50代・管理職・外資系・グローバル志望
向いている人
- 外資系・グローバル企業への転職を考えている人
- 管理職・専門職としてのキャリアをさらに伸ばしたい人
- 30代後半以降のキャリアアップを真剣に考えている人
注意点
若手・20代・第二新卒向けの求人は少ないです。社会人経験とスキルの実績がある程度積み上がった段階で活用するのがベストです。
⑥パソナキャリア|年収交渉力の高さが特徴
年収交渉のサポートに定評があるエージェントです。収入面を重視したい方に向いています。
- 運営:株式会社パソナ
- 対象:20代〜40代・幅広い業種
向いている人
- 転職で年収アップを最優先したい人
- 丁寧なカウンセリングを希望する人
注意点
求人数はリクルートエージェント・dodaと比べると少なめです。他の大手と併用して使うのが効果的です。
⑦ハタラクティブ|未経験・20代特化の正社員転職
学歴・職歴に自信がない20代や、未経験から正社員を目指す方に特化したエージェントです。
- 運営:レバレジーズ株式会社
- 対象:20代・既卒・フリーター・第二新卒・未経験者
向いている人
- 職歴が浅い・または空白期間がある20代
- 未経験から別の職種に挑戦したい人
- 「どうせ自分なんて…」と諦めかけている人
注意点
30代以上には対応求人が少ない傾向があります。あくまで20代・未経験の方向けのサービスと考えてください。
転職エージェントの選び方|CA現場で見てきた3つの基準
「どのエージェントが一番いいですか?」という質問を現場でもよく受けます。
正直に言うと、万人に最適なエージェントは存在しません。自分の状況と合っているかどうかが全てです。
その上で、キャリアアドバイザーとして現場で見てきた「信頼できるエージェントを見極める基準」をお伝えします。
①直感と、紹介求人数の量感を信じる
面談してみて話しやすいか、自分の状況をきちんと聞いてくれるか、という直感は重要なシグナルです。
もう一つ、現場で感じてきたことがあります。初回面談で5〜10件しか求人を出してこないエージェントには注意が必要です。
求人数が少ない理由は、「厳選して質の高い求人を紹介している」場合もあります。ただ一方で、あなたの経歴を見たうえで「内定が出やすい求人だけ」に絞っている可能性もあるのです。
つまり、あなたのキャリアの可能性を広げるためではなく、エージェント側の成約率を守るための選別が行われているかもしれない、ということです。
「もっと色々な求人を見たい」と感じたら、遠慮なくそう伝えてみてください。それでも変わらなければ、他のエージェントに相談するのも一つの手です。
②あなたの希望と、紹介求人の方向性が合っているか
希望する職種・業界・年収の方向性と、紹介される求人がかみ合っているかを確認してください。
たとえば、販売・サービス系の経験があって「年収を上げたい」と伝えたとき、施工管理職を強く勧めてくるエージェントがいます。
施工管理は確かに需要が高く、年収も高い職種です。しかし業界未経験の場合、激務になるケースが少なくありません。実際にキャリア相談の中で、「エージェントに内定が出たら絶対行くべきと強く押し切られた」という方と面談したことがあります。その方は業務内容や労働環境についての十分な説明がないまま内定を承諾していました。
あなたの年収アップを実現する方法は一つではありません。自分の希望や生活スタイルと合わない求人を強く押してくるエージェントには、慎重になることをおすすめします。
③2〜3社に同時登録して比較する
1社だけに絞って登録するのはおすすめしません。エージェントによって保有している求人・担当CAの質・得意な業界が異なるためです。
最初は2〜3社に同時登録し、面談を通じて「この人(このサービス)なら信頼できる」と感じたところに絞っていくのが、現場で見てきた転職がうまくいく人の共通パターンです。
【CA現場で見てきた】転職エージェントで後悔する人の共通点
転職エージェントを使って「こんなはずじゃなかった」という結果になる方には、いくつかの共通したパターンがあります。
①エージェントに任せきりで自分で動かなかった
「プロに任せれば大丈夫」と思い、求人紹介を待つだけになってしまうパターンです。
転職エージェントはあくまでサポーターです。求人を選ぶのも、面接で話すのも、最終的な判断をするのも自分自身。エージェントを活用しながらも、主体的に動く姿勢が転職成功の前提になります。
②面談で本音を話さず、希望と違う求人ばかり紹介された
「こんなことを言ったら変に思われるかも」と遠慮して、本当の希望や状況を話さないケースです。
担当CAは正確な情報があってこそ、あなたに合った求人を提案できます。転職理由・希望年収・働き方の条件など、ありのままを伝えることが最良のマッチングへの近道です。
③1社だけ使って選択肢が狭くなった
1社のみに登録し、そのエージェントが持つ求人の範囲だけで転職先を選んでしまうパターンです。
エージェントによって保有する非公開求人は異なります。1社だけでは見えていない良い求人が、別のエージェントにある可能性は十分にあります。複数登録はルール違反でも失礼でもありません。積極的に活用してください。
転職エージェントの賢い使い方|登録〜内定までのステップ
実際にどう動けばいいのか、ステップ形式でまとめます。
STEP1:まず2〜3社に同時登録する
最初から1社に絞る必要はありません。リクルートエージェント・dodaのような総合型を1〜2社、自分の状況(年代・職種)に合った特化型を1社、というのが使いやすい組み合わせです。
STEP2:初回面談でありのままの状況を話す
転職理由・今の不満・希望条件・年収・働き方のこだわりを、飾らず正直に伝えてください。担当CAはあなたの代理人です。情報が多いほど、良い提案が返ってきます。
また面談では、紹介される求人の数や方向性が自分の希望と合っているかも確認しましょう。違和感を感じたら、その場で率直に伝えることが大切です。
STEP3:求人を比較しながら主体的に選ぶ
紹介された求人を受け身で待つのではなく、自分でも求人票を読み込み、気になる点はCAに質問してください。「なぜこの求人を勧めているのか」を聞くことで、エージェントの意図も見えてきます。
最終的に応募するかどうかの判断は、必ず自分でしてください。いかなる場合も、「絶対に行くべき」と押し切られる必要はありません。
よくある質問
- 転職エージェントは無料で使えますか?
-
はい、求職者は完全無料で利用できます。エージェントの費用は、採用が決まった際に企業側が支払う仕組みになっています。
- 転職エージェントと転職サイトの違いは何ですか?
-
転職サイトは自分で求人を探して応募するサービスです。転職エージェントは担当CAが求人紹介・書類添削・面接対策・年収交渉まで一貫してサポートしてくれます。初めての転職や、転職活動の進め方がわからない方にはエージェントの利用をおすすめします。
- 何社に登録するのがベストですか?
-
2〜3社が現実的です。多すぎるとスケジュール管理や連絡対応が大変になります。総合型1〜2社+自分の状況に合った特化型1社が、バランスの取れた組み合わせです。
- しつこい連絡が来たらどうすればいいですか?
-
連絡頻度の希望は、最初の面談で伝えるのが効果的です。「メールのみで対応したい」「週1回にまとめてほしい」などを伝えてみてください。それでも改善されない場合は、担当CAの変更や退会も選択肢です。
- 在職中でも使えますか?
-
はい、問題なく利用できます。多くの方が在職中に転職活動をしています。面談はオンラインで対応しているエージェントがほとんどなので、仕事と並行して進めることができます。
あわせて読みたい関連記事
当サイトでは、転職エージェントの選び方や状況別の転職ガイドも公開しています。



まとめ|自分に合ったエージェントを選んで、転職をスムーズにスタートしよう
転職エージェントは、使い方次第で転職の成功確率を大きく高めてくれるサービスです。
この記事でお伝えしたポイントを振り返ります。
- エージェント選びは「自分の状況」との相性が最優先
- 最初は2〜3社に登録して比較する
- 紹介求人の数が少なすぎるエージェントには注意
- 希望と違う方向の求人を強く押してくるエージェントには慎重に
- 面談ではありのままの状況を正直に話す
- 最終判断は必ず自分でする
転職エージェントはあなたの代理人ですが、あなたの人生の主役はあなた自身です。
この記事が、あなたの転職エージェント選びの一助になれば幸いです。まずは自分の状況に合ったエージェントに登録することから始めてみてください。

コメント